2019年11月1日金曜日

自由自殺

自らの意思でなしたことこれまで幾らあるだろうと考える。秋の昼下がり外では女子高生の笑い声、自転車のブレーキの甲高い音が聞こえる。

自らの意思で成したと言えるのは自殺くらいのものじゃないかと思う。何も成したことのない人間はこう思った。
振り返るから自分の意思がそこにあったのか、なかったのかわかってしまう。
ただ自殺にはそれがない。死んだら何も残らない。人は自殺しない限りは病気老衰で死ぬ。つまり不健康で死んでいくんだ。

自殺をする人間は不健康だろうか、心は健康ではないのだろうか。朗らかに死んでいくことはできないのだろうか。
朗らかに死にたい。あまり思い残すことももうないような気がしている。
誰かを悲しませることもないという一点において自分にはほとんど人見知りの人間がいなくてよかったと思う。
自由なんだと思いたい。